Objectives

持続可能な社会に向けて、どうしたら我々はもうすこし我慢できるだろう?

環境問題は、しばしば「共有地の悲劇(Hardin 1968)」問題に准えられます。これは「社会を構成する個々人の利己的な振る舞いが、結果として全員の不利益を導く」という法則であり、その解決は難航しています。ルールとペナルティによる管理(構造的方策)は有効とされますが、その整備と維持には多大なコストがかかる、政治的思惑の入り込む余地が大きい、といった多くの問題があります。これに対して、人々の意識や価値観に働きかける「心理的方策」の探求は進んでおらず、環境問題の緩和と変動への適応を推進する可能性を多く残しています。本プロジェクトでは、環境問題の一例として、高速道路管理会社(NEXCO東日本)による除草剤を用いた雑草管理問題をとりあげ、心理的方策の実践を試みます。



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